I列王記10

「全世界は、神がソロモンの心に授けられた知恵を聞こうとして、彼に謁見を求めた。」I列王記10:24

ソロモンの絶頂期の様子が記されています。知恵と知識に加え、物質的にもイスラエルの平和と繁栄が章全体に記述されています。
国内の豊かさだけでなく、国際貿易でも莫大な富を得ました。金銀、衣服、武器、木材、香料、家畜、戦車...。

「ソロモンが所有していた馬は、エジプトとクエから輸入された(28節)」
「馬は銀百五十で買い上げられて、輸入された。同様に、ヒッタイト人のすべての王やアラムの王たちにも、王の商人たちの仲買で輸出された。(29節)」

...繁栄の中に、陰りがあるとしたらここです。申命記で「ただし王は、決して自分のために馬を増やしてはならない。馬を増やすために民をエジプトに戻らせてはならない(申命記17:16)」と言われました。ソロモンが知らなかったとは思えません。
「これぐらいなら」と思ったのかもしれません。しかし、それが王国の衰退をもたらす遠因となります。
私たちも「これくらいなら大丈夫」とうやむやにしていることがないか、心を探られます。神様がよいと言われる以上にやりすぎていること、突っ走っていることがないかも振り返りたいと思います。

祈り:神様、私の日々にも祝福と必要を与えてくださり感謝します。感謝して受けとると共に、誠実に用いることができますように。あなたの望まれないことまでしていないか、逆に恐れや頑固さですべきことを怠っていないか、私の心を探ってください。そしてあなたの望まれる生き方に導いてください。アーメン