Ⅱサムエル21

「彼らはサウルとその息子ヨナタンの骨を、ベニヤミンの地のツェラにあるサウルの父キシュの墓に葬り、すべて王が命じたとおりにした。その後、神はこの国の祈りに心を動かされた。」Ⅱサムエル21:14

3年の飢饉があり、主はサウルの一族のしたことの責任を問われました。サウルの息子たちは死刑となりました。
屋外にさらされていた息子たちの死体を、母親の一人リツパ(サウルには何人も妻がいた)は現地に滞在して見張り、鳥や獣が荒らさないようにしました。

それを聞いた後、ダビデはサウルとヨナタンの骨を改めて正式な墓地に葬りました。
それまではヤベシュ・ギルアデに持ち運ばれていたのでした。

聖書は淡々と記していますが、息子の遺体を見るリツパの涙と嘆き、ヨナタンを葬る時のダビデの涙があったと思います。イエス・キリストが十字架にかかった時の母マリアの涙と嘆きも、同じく想像に難くありません。

罪がもたらした悲しみと嘆き、そして滅びに至る人間を放っておかれない天の父なる神様の愛。旧約聖書の涙の間も、主なる神様の計画は着々と進んでいました。

祈り:神様、あなたの愛と救いに思いを馳せます。残酷な出来事と涙の繰り返しに、見える旧約聖書の記録ですが、その背後に主の大いなるご計画が進んでいることを覚えます。キリストの光に照らして読み続けます。あなたの恵みを日々教えてください。アーメン