Ⅱサムエル13

「ダビデ王は、事の一部始終を聞いて激しく怒った。」Ⅱサムエル13:21

アムノン22歳、アブサロム20歳、タマル15歳、ソロモン2歳の時のことでした。アムノンが犯した近親相姦の罪にダビデは激しく怒りました。しかし、律法を執行しませんでした(レビ記18章)。
「人の怒りは神の義を実現しないのです。(ヤコブ1:20)」

アムノンは長男であり、王の跡継ぎの第一候補だったのかもしれません。しかし、ダビデの中途半端な対応により、やがてアムノンは弟アブサロムに殺され、アブサロムもダビデに敵対するようになっていきました。ダビデは息子を二人とも失うことになってしまいます。

私たちの腹立ちや怒りによっては、神の義を実現できません。
同時に、私たちの人情や情けだけでは、神の愛を実現できません。

教会には戒規規定があります(滅多に執行されませんが)。それは憎み裁くためではなく、本人が交わりに再び迎え入れられるための愛の規定である、と説明した牧師がおられました。
神の共同体である教会で悔い改めが明らかになることは、ゆるしと回復のために大切なのですね。

祈り:神様、つい感情に任せて怒り、冷静に戒め回復に導くことには不馴れな者です。赦してください。
あなたの義が、神の共同体である教会で実現しますように。愛をもって悔い改めに導き、主のゆるしの恵みと回復とを体験する場所でありますように。教会を頭なるキリストが導いてください。アーメン