Ⅱサムエル18

「王は身を震わせ、門の屋上に上り、そこで泣いた。彼は泣きながら、こう言い続けた。『わが子アブサロム。わが子、わが子アブサロムよ。ああ、私がおまえに代わって死ねばよかったのに。アブサロム。わが子よ、わが子よ。』」Ⅱサムエル18:33

戦いの相手、「その長のアブサロムに手荒なことをするな」というのがダビデの指令でした(2節)。でも、リーダーがそのまま勢いを保っていたら、戦いに勝利することができるのでしょうか。捕虜にせよというのでしょうか。難しい注文は、ダビデの心の葛藤そのものでした。

結果としてアブサロムは戦死します。息子を失い、ダビデは非常に悲しみます。それが自分の罪から生じた結果だということも、ダビデは重々承知していたでしょう。

葛藤と罪責感と悔いに泣き叫んだ彼の姿は、私たちの姿に重なります。十字架のあがないで罪赦された私たちですが、かつての罪の影響を見ると、傷跡がうずく時があります。そのたびに、神の前にはすっかり赦されていること、私の痛み以上にキリストが痛みを受けてくださったことを思います。

祈り:神様、十字架のあがないと恵みを感謝します。過去を振り返ると、後悔することだらけです。古傷から生じた結果に心痛む時がありますが、不要な責めとしてサタンの足場になることがありませんように。心を守ってください。アーメン