申命記34

「そして主は彼に言われた。『わたしがアブラハム、イサク、ヤコブに『あなたの子孫に与える』と誓った地はこれである。わたしはこれをあなたの目に見せたが、あなたがそこへ渡って行くことはできない。』」申命記34:4

「よいリーダーは、今している主の働きを、生涯を通した視点で見ることができる(Effective leaders view present ministry in terms of a lifetime perspective」と、ロバート・クリントンは述べています(The Making of a Leader, p.189)。

ピスガ山の頂上で、主はモーセの働きの結果となる地をすべて見せてくださいました。
ナイル川で命拾いをして王家で育った40年、ミデヤンで葛藤と訓練を受け、家庭をもった40年、そしてイスラエル全体を率いてエジプトを脱出し、荒野を旅した40年。
すべては主が益としてくださいました。
主はこの時までいつも共におられ、彼を用いられました。これまでの苦労の一つとして無駄にならなかったことを、モーセは瞬間的に理解したでしょう。
そして、神が彼に与えたミニストリーは「完了」したのでした。

なんと美しく、なんと感動的な場面でしょう。映画のクライマックスのようです。

試練や苦労が主の目の前に覚えられていると知るのは幸いです。そして、私たちが今日している働きや奉仕が、主に与えられた生涯の中でどの方向を向いているのか、広角の視点で眺められるよう、聖霊が助け導いてくださいますように。

祈り:神様、モーセの生涯のように、私たち一人一人の歩みをすべて主がご存じであることを感謝します。日々の忙しさに埋没することがなく、私が造られた目的、あなたの召し、あなたが導かれる方向を悟らせてください。微調整が必要なところがあれば、その箇所を教え、知恵をもって修正できるよう助けてください。アーメン