申命記16

「そこでは種入りのパンを食べてはならない。七日間、種なしパン、苦しみのパンを食べなさい。あなたはエジプトの地から急いで出て来たからである。それは、あなたがエジプトの地から出て来た日を、一生の間覚えているためである。」申命記16:3

80代の方で「脱脂粉乳が飲めない」という方がおられました。終戦後の貧しい時代、給食で出された脱脂粉乳の味が合わなかったそうです。無理に我慢して飲んだ思いでと、当時のみじめな生活を、脱脂粉乳から思い出すと言われました。

「おふくろの味」もよく聞きます。あるものを食べるとなつかしい故郷や実家をありありと思い出すのです。
食べることと記憶は密接に結び付いているようです。
種なしパンの祭りは、エジプトから神が救ってくださったことを記念するために定められました。種なしパンといけにえを食べ、毎年毎年神の救いと恵みを思いだし、語り告げました。

聖さん式もキリストの十字架の血とからだを覚えるためにもたれます。次は7月の第1週の予定です。
毎月の行事として漫然と参加するのではなく、自分がどんなところから救われ、今日まで導かれてきたかを思い出し、味わいながら持つ時であるようにと願います。洗礼を受けようか迷っておられる方も、この神の家族の食卓を味わう日が一日も早く来ますように、お祈りします。

祈り:神様、私たちに味覚を与え、記憶と結びつけてくださり感謝します。あなたのよくしてくださったことを感謝し、覚えることができますように。聖さん式に共に集える人が、さらに起こされますように。_____さんが受洗できますように。アーメン