民数記33

「モーセは主の命により、彼らの旅程の出発地点を書き記した。その旅程は、出発地点によると次のとおりである。」民数記33:2

40年間の行程がこの後列挙されます。主の奇蹟を見て喜んだ場所、不満と不信仰が頂点に達した場所...。40年目に約束の地を前に、実の兄アロンが生涯を終えます。共にリーダーシップをとり、モーセの口となって人々を導き、説得したアロンでした。喪失感の中にあったでしょう。

しかし、主に命じられて、彼はこれまでの行程を書きます。なんといっても、出発地点はあのエジプトでした。奴隷からの解放という原点に戻るとき、旅の辛さや困難よりも、解放された時の喜びが勝ったことでしょう。

私たちも信仰生活にはアップダウンがあります。でも、救いの原点、十字架がわかった原点に戻るとき、恵みの大きさを確認します。信仰の友に、互いにその恵みを分かち合うこと、それがあかしです。人と比べて劇的でない、という心配は無用です。なぜなら、それは一人一人にユニークな神様と自分との個人的な出会い、関係だからです。

祈り:神様、十字架の恵みがわかったあの日、あの瞬間を感謝します。日々の生活で落ち込む時や疲れた時、原点に戻れますように。今週、その原点の体験を分かち合い、励まし合うことができる機会と勇気を与えてください。アーメン