民数記31

「よく聞け。この女たちが、バラムの事件の折に、ペオルの事件に関連してイスラエルの子らをそそのかし、主を冒瀆させたのだ。それで主の罰が主の会衆の上に下ったのだ。」民数記31:16

ミディアン人との戦いは、主の戦いでした。この箇所では、前々からの経緯を経て、主がミディアンと戦うことを許されたと読めます。文脈や当時の特殊な背景を知ることが大切です。

しかし、このことから現代の戦争をやみくもに肯定することはできません。なぜなら、この戦いはバラムとミディアンの女性を通して偶像礼拝がイスラエルに持ち込まれたことへのさばきだったからです。

また、聖書の神だけが残酷だ、という見方も正しくありません。ローマの軍隊の残酷さや、時代劇で垣間見る日本の歴史における殺戮や戦いは、野望と権力欲に促された、もっと自己中心的なものが多くあるからです。

祈り:神様、聖書の中でわからないこと、理解が難しいことは、そのまま「わからない」と告白します。理解できる主の知恵と知識を求めます。自分勝手に神の性質をゆがめて理解したり、間違ってとらえたりすることがないよう助けてください。アーメン