II列王記9

帰って来てエフーにこのことを知らせた。するとエフーは言った。「これは、主がそのしもべティシュベ人エリヤによって語られたことばのとおりだ。『イズレエルの地所で犬がイゼベルの肉を食らい、...」II列王記9:36

エフーのクーデター、ヨラム王とアハズヤ王の死、イゼベルの暗殺と、読むだけでも血なまぐさい、残酷な情景が続きます。この部分だけ読むと、なぜこのような出来事を神は黙って見ておられるのか、と思うかもしれません。

聖書通読のよいところは、ここに至るまでの神の愛と忍耐がわかることです。
・燃え尽きたエリヤが新たに召しを受けた時点で、エフーが王になることが決まっていました。(1列王記19章)
・悪王アハブが悔い改めた時、神は裁きを彼の死後に延期されました。それが成就した場面です。(1列王記21章)
・罪のないナボテを殺して無理に土地を奪う策略(1列王記21章)、エリヤ暗殺の策略(1列王記19章)、偶像礼拝から離れなかった罪を犯したのはイゼベルでした。

そして、人間の自己中心の罪と、そのゆるしは神の一方的な恵み、十字架のあがないによるものだということを実感させられます。今は、悔い改めと信仰告白の祈りをするだけで、シンプルに祈っただけで救われるとは、私たちは何という恵まれた時代に生きているのでしょうか。

祈り:神様、旧約聖書の記録を読むたびに、私たち人間の罪深さと愚かさを覚えます。こんな私たちをあわれんで、救いの道を開いてくださったあなたの恵みと愛は、何と深いことでしょうか。どうか、____さん、____さんも、一日も早くこの恵みを受け取り、信仰告白と洗礼に導かれますように。アーメン