I列王記20

ちょうどそのころ、一人の預言者がイスラエルの王アハブに近づいて言った。「主はこう言われる。『あなたは、この大いなる軍勢を見たか。見よ、わたしは今日、これをあなたの手に引き渡す。こうしてあなたは、わたしこそ主であることを知る。』」I列王記20:13

悪王アハブの治めるイスラエルの危機に、預言者が送られました。緊張する国際関係の中で、ほっとする場面です。主が北王国であるイスラエルを見捨てなかったことがわかります。
アハブが徹底的に悔い改め、主に従っていれば、この章はもっと明るい結末になっていたでしょう。

人間的には、ベン・ハダドを見逃したのは良い和平策のように思えます。しかし、長い目で見れば、戦いが長期化し、より多くの犠牲者が出ることになったのでした。また、自国民のほしいままに殺した彼がベン・ハダドを見逃したのは、自分の貪欲と気まぐれによるという印象を受けます。

私たちのひとときの感情論、価値観は、長期的な視野を持ちにくいものです。だからこそ、重要な決断は祈り、神のみこころをつかむことが必要です。

祈り:神様、あなたがすべてを支配され、ご計画をお持ちであることに感謝します。四季の移り変わり、宇宙の天体を支配しておられるあなたが、私たちの小さい日常も御手に治めておられることを信じ、信頼します。アーメン