詩篇58

「神よ 彼らの歯をその口の中で折ってください。 主よ 若獅子たちの牙を打ち砕いてください。」詩篇58:6

なんという祈りをするのか、と思うかもしれません。敵をひどい目に合わせてください、という願いなのですから。

しかし、自分がそのように感じたことがないかと問われれば、「ありません」と胸をはって答えられる人はあまり多くないのでは、と思います。

素直に心の奥底からすべてを主に祈りで申し上げるのか。あるいは、表面はよい人を装いつつ心は憎しみでいっぱいか。どちらが砕かれた心だと言えるでしょう。

神様は「そんなことを言うな!」と怒る方ではありません。かえって、私たちの思いを探り、私たちも憎しみを受けるべき未熟な者であることに気づかせ、あわれみ、癒してくださる方です。

ダビデも最後には、常に主を賛美する言葉で終えています。いつまでも根に持つ態度でなく、神の癒しと回復に感謝する私たちでありますように。

祈り:神様、私の心の中の苦い思いを申し上げます。辛く、心を指すような言葉に傷つきました。けれども、すべてを知っておられる主がいてくださって感謝です。私もまた、同じように人を傷つけ、罪深い思考を持つ者です。そのことも告白します。
私の思いを聖霊のよいもので満たしてください。アーメン