詩篇44

「私の弓に 私は頼りません。 私の剣も 私を救いません。」詩篇44:6

詩人は、自分たちの力で救われたのではないことをよく知っています。

「自分の剣によって 彼らは地を得たのではなく 自分の腕が 彼らを救ったのでもありません。 ただあなたの右の手 あなたの御腕 あなたの御顔の光が そうしたのです。 あなたが彼らを愛されたからです(3節)」
と、主の力だけが救いをもたらすことを信じています。

しかし、後半では現在の逆境が続いていることを訴えています。なぜだろうか、いつまでだろうかと思いながら、切々と苦境を訴えています。それはまるで、神が眠っておられるようだ、とさえ言います。

お願いします、助けてください、という祈りで終わる詩です。

信仰があっても、いつまで苦しみが続くのかと絶望しそうになることがあります。しかし、やみくもに自力でもがいても、空を打つ拳闘のようです。
詩人はそのこともよくわかっています。
「助けてください」と叫びながらも、「私の弓に 私は頼りません。 私の剣も 私を救いません」と自らの限界を知ってゆだねようとしています。

祈り:神様、私もあれこれと自分でもがいてきました。しかし、自分の思い、自分の力はあまりにも小さく、限界があることがよくわかりました。主が助けてくださらなければ、あのこと、このことに解決はありません。
______のことをあなたにゆだねます。どうか助けてください。アーメン