ヨブ記13

「なぜ、あなたは御顔を隠し、 私をあなたの敵と見なされるのですか。」ヨブ記13:24

忍耐強いヨブですら、「神が御顔を隠しておられる」と感じる時がありました。
「なぜですか、どうしてですか」という気持ちが、この章にはにじみ出ています。しかも、話している彼自身の体調は非常に悪かったのです。気の毒なヨブ!

ダビデ王も
「どうか 御顔を私に隠さないでください...見放さないでください。見捨てないでください。私の救いの神よ(詩篇27:9)」
と歌っています。神が遠く感じられる時の苦悩がにじみ出ています。

もちろん、実際に神がヨブやダビデ王を見捨てられた訳ではありませんでした。神は彼らをよく知り、彼らを見離すことはありませんでした。

父なる神が見捨てられたのはただひとり、イエス・キリストでした。人類の罪を背負って身代わりとなり、十字架にかかったキリストは
「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか(マタイ27:46.、マルコ15:34)」と言われました。
どれほどの精神的、霊的な苦しみだったことでしょうか。

今はイースター(復活祭)の前の「レント」といわれる期間です。身を慎み、主の十字架への道に思いを馳せる習慣があります。2023年のイースターは4月9日です。ヨブの苦悩をはるかにしのぐキリストの苦しみに思いを馳せ、感謝をこめて祈り過ごす期間となりますように。

祈り:神様、ヨブも大変なところを通りましたが、それ以上の苦しみをイエス・キリストが通ってくださったことを覚えます。それが私に永遠のいのちを与えるためだったことに、感謝で圧倒される思いです。

来る日曜日は、主の愛を知った方が洗礼を受けます。感謝します。あなたの愛にふれられ、人生に希望を見いだす人がさらに起こされますように。アーメン