Ⅱコリント6

Ⅱコリント6、詩篇66−67

「悲しんでいるようでも、いつも喜んでおり、貧しいようでも、多くの人を富ませ、何も持っていないようでも、すべてのものを持っています。」Ⅱコリント6:10

パウロの労苦と迫害にあった経験とは、普通ならもうこれ以上働けないと思うほどの厳しさだった(4節以降)。しかし、彼の心はいつも喜び満ち足りており、どんな逆境にも負けなかった。それは、キリストが彼を愛し救ってくださったという福音の恵みにいつも根差し、その素晴らしさを味わっていたからだった。

宣教師や開拓伝道者のメンタルヘルスで大切なことは"Rediscover the grace of the Gospel"(福音の恵みを再発見し続けること)だという。異文化と孤独、進まない働きのストレスは、ともすれば結婚生活、家庭生活に影響を及ぼす。働きを続けるためには、日々福音の恵みを再発見し、自分の弱さを通して神の栄光とみわざが現れることを確認し続けるプロセスが大切である。

宣教地や僻地に限らず、私たちがおかれている職場や学校、地域、そして日々の歩みの中で、福音の恵みを再発見し続けること。これが、パウロにとっても、今日の私たちクリスチャンにとっても、燃え尽きず落胆しきってしまわず、喜びと深い平安をもって生きていく最上の秘訣である。