詩篇105

詩篇103~105、詩篇126~128

「主とその御力を尋ね求めよ。
 絶えず御顔を慕い求めよ。」詩篇105:4

神様をほめたたえることは、礼拝や順調な状況の時には覚えていられる。
一方、逆境にあるときには神様がすばらしいとわかっていても賛美できないし、模範的な言葉を出すことも難しい。

それでも、詩人は主を尋ね求めよ、と言う。まずは神の御顔を求めること、すなわち神の方を向くことができるようにという。
未来を憂えるよりも、これまでの歩みを振り返ることをすすめている。アブラハムに始まり、イサク、ヨセフ、モーセと民族の歩みから、主がどれほど真実な方であり続けるかを列挙している。

私たちの歩みも、神の歴史と神の真実さの中に、あわれみの積み重ねで守られている。うつの時にも、病気の時にも、すべてがうまくいかないように思える時にも、神様は私たちの行動よりも私たちと顔と顔を合わせたいと願ってくださる。
なにもできなくても、うずくまっていても、目を神の方に向けること、そこから神のわざを、神の力を思い起こす気づきをいただくのである。