詩篇101

詩篇100-102、詩篇107-109

「朝ごとに 私は国の中の悪しき者を
 ことごとく滅ぼし
 主の都から 不法を行う者を
 ことごとく断ち切ります。」詩篇101:8


王として国を治めたダビデの詩篇である。
当時は朝に王が裁判や判断をするならわしだったようである。朝は頭がすっきりしていて気温も快く、決断や判断をするのにふさわしかった(スタディーバイブルによる)。
もちろん、裁判は一度きりの仕事ではない。朝がくると、持ち上がった問題がまたあって、新たな判断が迫られる。忍耐のいる仕事だった。
ダビデはそれでも、「主の都から不法を行う者をことごとく」断ち切る、すなわち追い出すと決意している。

ダビデ王にとっては神がゆだねられた実際の都だが、私たちにとっても心を治めることは重要である。なぜなら、私たちのうちに聖霊が住まわれるからである。朝ごとに、自分の心の中に悪いもの、苦い思いが巣くっていないか点検する必要がある。それをことごとく、徹底的に主に明け渡し、除いていただくことが日々の祈りである。王でなくても、自分の心を治めることは主から預かった仕事である。
悪を除き、みこころの判断と選択をしていくための訓練を、日々受け取っていこう。