詩篇86

詩篇85〜87、詩篇18〜19

「主よ あなたの道を私に教えてください。
 私はあなたの真理のうちを歩みます。
 私の心を一つにしてください。
 御名を恐れるように。」詩篇86:11

ダビデがこう祈った時、彼には外敵ももちろんあったが、内なる敵についても意識していたと思われる(NIVスタディバイブル、Zondervan)。神に完全に信頼していたが、それは目に見える敵からの救いだけではなく、心が揺れることのないように、神以外のものに心が奪われたり、神に喜ばれないような思いが来ないようにという祈りでもあった。

ダビデも、バテシェバと不適切な関係をもち罪を犯ったり、子育てで失敗したりと、完全な人ではなかった。王ではあったが弱さもあった。だから、権威や地位があっても人が弱く、神の助けと教えなしには歩めないことを痛感していたのだろう。

この詩篇で、ある時は神を賛美しほめたたえ、ある時は自分の心の願いを申し上げ、ダビデは神に向かって真心の祈りを捧げている。
この祈りが私たちの祈りとなりますように。この祈りのように、神様を愛し親しく祈りを捧げることができますように。