Ⅰコリント7

Ⅰコリント7、詩篇13−15

「割礼は取るに足りないこと、無割礼も取るに足りないことです。重要なのは神の命令を守ることです。」Ⅰコリント7:19


この世の慣習や自分自身の地上の境遇は、神との関係に比べたら重要度はずっと低いのである。しかし、目に見えるもの、これまで慣れ親しんできたものには、人は愛着を覚え、影響を受けている。だから、宣教師たちは現地の文化を学び、福音に反しないものは頭ごなしに否定せず、福音に効果的に用いることさえある。また、福音が自分のものとして理解できるよう、文脈化する工夫も行う。

一方で、自分自身が信仰スタイルの違うクリスチャンのことを、無意識に裁いていたり愕然としたりする時もある。割礼の有無が救いと関係ないように、聖書に書いていない行動様式の違いや社会問題への取り組みなどは、違いがあってもそれゆえに多様な層にアプローチできるのだということを覚えておきたい。そうしなければ、分裂の火種としてコリントの教会に起こったのと同じような問題が起こり得てしまう。そうではなく、主にあって多様な部分を与えられ、それでもキリストの一つからだとして公同の教会に入れられている兄弟姉妹であるという点を重視し、意識していくことが求められている。