Ⅰコリント15

1コリント15、詩篇43−45

「ところが、神の恵みによって、私は今の私になりました。そして、私に対するこの神の恵みは無駄にはならず、私はほかの全ての使徒たちよりも多く働きました。働いたのは私ではなく、私とともにあった神の恵みなのですが。」Ⅰコリント15:10

この章でパウロは福音について説明し、またやがて復活のからだとされること、死がすでに勝利に飲み込まれたことを確認し、そして「堅く立って、動かされることなく、いつも主のわざに励みなさい。あなたがたは、自分たちの労苦が主にあって無駄でないことを知っているのですから」(58節)とコリントの教会の人々を励ましている。

パウロの救いの経緯やそれまでの行いを思うと、彼には自分がただ神のあわれみによって福音の働きに任命されたことはあきらかだった。だから、全力で神の愛に応えたかったのだ。たとえ弱さがあっても、目に病気があっても。そして、労苦は決して無駄でないと彼自身も知っていた。それは、肉体的な困難を超えて余りある、神の恵みの大きさ、天的な報いの大きさだった。

私自身も、疲れやすく肉体の弱さと限界を日々感じる。また、自意識過剰になったり、人が怖くて引っ込み思案になりがちな者である。しかし、それでも神様が私への召しを与え、空を打つような拳闘(9章)ではなく、主が導かれた的を見極めて打つようにと願っておられる。パウロの励ましを受け取り、的を見極めるための休息を取ることも学びつつ、勇気を出して今日も歩んでいきたい。