Ⅰコリント14

Ⅰコリント14、詩篇40-42

「それでは、どうすれば良いのでしょう。私は霊で祈り、知性でも祈りましょう。霊で賛美し、知性でも賛美しましょう。」Ⅰコリント14:15

パウロは預言の賜物を追い求めなさい、と冒頭で勧めている。それは、異言だけでは教会の他の人の徳を高めることができないから、解き明かすためである。
そして、この章で言っていることは一貫して教会の中が混乱せず、秩序を持って礼拝するように配慮することである。
意味のわからないことばで祈ったり、誰彼なく大きな声で話したりするのでなく、秩序と愛を持ってしなさい、と勧めている。

その意味で、異言はとても良いものだが配慮して使うものであるのと同じように、女性もうるさいおしゃべりを控えなさいということである。
後半は女性教職を認めるかどうかでよく取り上げられる箇所である。私自身も女性教職であるから、この箇所をどう受け取ったら良いのだろうかと迷ってきた。

しかし、パウロがこの章を書いた文脈に照らすと、男女の役割や女性教職を禁じているというよりは、教会の中で無用なおしゃべりや混乱を避けるようにというアドバイスであるように理解できる。何よりも、礼拝に集中することのできる雰囲気、兄弟愛に基づく思いやりを大切にするようにという勧めであろう。