エゼキエル20

「わたしが、あなたがたの悪しき生き方や、腐敗した行いによってでなく、ただわたしの名のためにあなたがたに報いるとき、イスラエルの家よ、あなたがたはわたしが主であることを知る──神である主のことば。』」エゼキエル20:44

イスラエルとパレスチナの紛争が続いています。
旧約聖書の時代に選ばれたイスラエルが今のイスラエルという国家と同じとはいえません。しかし同じ地方を巡って長年の紛争が続いているのは確かです。

旧約聖書には「あなたがたの父祖たちに与えると誓った地、イスラエルの地にあなたがたを導き入れる(42節)」とあります。ここだけ読めば、当然のようにイスラエルの土地を手にすることができそうです。
ただし、「あなたがたはそこで、自分の身を汚したすべての行いを思い起こし、自分たちの行ったすべての悪のゆえに、自分自身を嫌うようになる(43節)」が続いています。
土地を得て終わりではありません。罪人であることの自覚と心からの悔い改めに至ることが述べられています。土地を与えるのも「ただわたし(主)の名のために(44 節)」であることも宣言されています。

悔い改めとキリストの愛をもって謙遜にならない限り、根本的な解決は不可能に思えます。「戦争があるから愛の神ではない」というのは正しくありません。「人間の罪のゆえに戦争が起こる」のです。

祈り:神様、あなたは愛なる方です。しかし、人の罪が争いや憎しみを引き起こしています。私の心の中の憎しみ、怒り、腹立たしい気持ちも、自分ではどうしようもなく起こってきます。赦してください。あなたのあわれみと介入が、紛争地域にありますように。私たちの身近にある不和が、一日も早く解決しますように。アーメン