伝道者の書5

「実に神は、すべての人間に富と財を与えてこれを楽しむことを許し、各自が受ける分を受けて自分の労苦を喜ぶようにされた。これこそが神の賜物である。」伝道者の書5:19

聖書は、与えられた経済を楽しみ使うことを否定していません。働いて報酬を得ることを「神の賜物」とまで言っています。収入は、自分の力で稼いだ自分のもの、というよりは、神が与えた仕事で神がくださった賜物だ、ととらえています。

収入の多い、少ないにかかわらず、今あるものに満足して過ごす姿は、パウロを思い出させます。彼は「貧しくあることも知っており、富むことも知っています。満ち足りることにも乏しいことにも、ありとあらゆる境遇に対処する秘訣を心得ています。(ピリピ4:12)」と言います。

10節には「金銭を愛する者は金銭に満足しない。 富を愛する者は収益に満足しない。 これもまた空しい」とあります。
額面の多い少ないにとらわれず、神が割り当ててくださる賜物なら、神がそれに応じたやりくりの方法や助けを与えてくださることでしょう(時には金銭以外のものや他者を通しても)...その信仰を持つことを、主は望んでおられます。
みじめな気持ちを持たないで、わたしの知恵があるよ、という主の声が聞こえてきそうです。

祈り:神様、私の日々の経済にもあなたが配慮してくださっていることを信じます。人と比べるのではなく、人間の計算だけでなく、信仰を与えてください。神の財政の原則に信頼し、祈りながら時には大胆に、時には節約して賜物を用いることができますように。アーメン