黙示録16

黙示録16、ナホム1−3

「─見よ、わたしは盗人のように来る。裸で歩き回って、恥ずかしい姿を人々に見られることのないように、目を覚まして衣を着ている者は幸いである─」黙示録16:15

恐ろしい災害の様子が描写される16章の中で、キリストのことばが15節で聞こえる。それは、恐ろしい内容ではなく、「幸いな人」とはどのような人かを教えてくれるものである。地上で教えて下さった時、山上で人々を前に「心の貧しい者は幸いです…」
(マタイ5章3〜12節)と教えてくださったのと同じように、変わらないキリストが語りかけて下さっているのだ。

私たちは地上の出来事にうろたえ、パニックになり、疲れ、諦めて絶望してしまう弱い者である。しかし、「目を覚ましていなさい」と励ましてくださる方が今日もおられるのである。
どのくらい、この方に信頼しているか。口からは不平や不満が出てきそうになるが、舌も裸で野放しではなく、「目を覚まして衣を着て」キリストを待つことができたら幸いである。
ひどく思える状態は長く続くものではなく、やがて『成就した」(17節)となるのである。忍耐が、試されている。