詩篇119 (1)

詩篇119:1〜88、イザヤ32−33

「私は地では旅人です。
 あなたの仰せを私に隠さないでください。」詩篇119:19

地上では、枕もなく文化の理解者もない旅人である。しかし、詩人が頼りにしているのは主ご自身の声、主ご自身の教えとさとしである。この詩篇は、デボーショナル詩篇と言われ、神との交わりを詩に表したものである。

海外に一人で滞在するとき、異文化と言語の壁に全く一人ぼっちだと感じることがある。孤独で、自分の思いを十分に分かち合う人もいない。思いのたけを話してわかってもらえたら、どんなに良いかと思う。そして、帰国し我が家に帰ると、そこに本音を共有できる家族がいる。
神の前にも同じである。たとえ一人暮らしになっても、家族から遠く離れていても、神はすべてを知り耳を傾けてくださる方である。そして、聴く者には神が慰めと励ましを語ってくださる。
福音について、信仰について、周りの人が理解してくれなくても、自分のことをわかってくれなくても、神はわかってくださる。神との交わりは私たちのホームであり、私たちの憩いの場である。