詩篇52

詩篇52−54、Ⅰ列王記10−11

「しかし私は 神の家に生い茂るオリーブの木。
 私は世々限りなく 神の恵みに拠り頼む。」詩篇52:8

ダビデの逃亡生活の上で、匿ってくれると思っていた場所で密告がされた時の詩篇である。54篇もまた同じような危機にあった。

逃亡生活の中で、いつ捕らえられるかわからないプレッシャー、安心できる見通しのなさからくるストレスは相当だっただろう。
前半では敵の様子が描写され、神様の懲らしめがあるようにと歌っている。

しかし、後半では視点を移し、自分自身のあり方を見つめている。
逃亡生活で、物理的には根なし草のようだが、霊的には神の家に堅く植えられ根ざしている「オリーブの木」だと宣言している。オリーブが根から必要な水分・養分を与えられ、葉から日光を与えられるように、ダビデは霊的に支えられ、神に祈りながらこの期間を過ごした。そして勝利を得て王となった。

私たちも状況がどうあれ、日々すでに神の国で生かされているという確信があるだろうか。それならば、必要な霊の水分・養分は根から与えられる。また、神の家では神ご自身が塀となり、安全が保証されている。そこで神の光・ご栄光の恵みをいただくことができる。
デボーションの時に、神の家の庭に植っているオリーブの木であると想像してみると、みことばの栄養が日々霊を養い成長させるという現実に気づくのである。