使徒10

使徒10、Ⅰ歴代誌7−9

「そこで、ペテロは口を開いてこう言った。『これで私は、はっきり分かりました。神はえこひいきをする方ではなく、どこの国の人であっても、神を恐れ、正義を行う人は、神に受け入れられます。」使徒10:34−35

コルネリウスは異邦人だったが、神を恐れ、敬虔で、非常な人格者として有名だった。ユダヤ教の感覚では異邦人が神に救われることはないという思いだったが、天使を通してペテロにその概念を打ち砕くよう神は働かれた。

前進して聖霊に導かれている教会は、神のみわざと導きをユダヤ人コミュニティの中で体験していた。いよいよ、さらに福音が世界に向けて伝わる時、まずリーダーであるペテロの概念を変えることを聖霊はなさった。そうして、異邦人への選びの器であるパウロが本格的に用いられていく。

神の働きは思いがけなく、しかし時には順序を追って段階的に進められていく。
今神が耕すように促しておられるところを耕すこと、それが次の動きへとつながって導いてくださることを確信したい。そのために、自分の常識や好みやプライドを、神の前に一旦手放し置くことを神は求められるかもしれない。