詩篇110

詩篇109−111、箴言10−12

「主はあなたの力の杖を シオンから伸ばされる。
 『あなたの敵のただ中で治めよ』と。」詩篇110:2

直接的にはダビデについてだが、同時にキリストの統治についても述べていると言われる節である。

神がダビデに治めよと言われたのは、平和で問題のない街ではなかった。敵に囲まれ、危機が残っている、その「ただ中」だった。
キリストも、反対者が多くいる中でメシアとして十字架にかかられ、それでも復活のみわざを成し遂げられた。

私たちの心も、問題や検討事項、そして弱さだらけである。まさに不安という敵に囲まれているようである。

しかし、問題山積の中で治めることを選び取るかどうかは、主に信頼するかどうかであると、この詩篇は教えてくれている。
ダビデが信頼したように、また子が父なる神に従い通されたように、不安と自信のなさに苛まれそうな時、主が心の「右におられる主は…王たちを打ち砕かれる」のである。自分で自分の心を無理に防衛しようとするのでなく、まず共にいてくださる主を見上げ感じよう。