マルコ12

マルコ12、民数記12〜14

「…この貧しいやもめは、献金箱に投げ入れている人の中で、だれよりも多くを投げ入れました。皆はあり余る中から投げ入れたのに、この人は乏しい中から、持っているすべてを、生きる手立てのすべてを投げ入れたのですから。」マルコ12:43−44


イエスは、量そのものの多寡には興味を示されなかった。そうではなく、どれほどの犠牲、捧げる心を伴っているか、自分自身を捧げる献身の姿勢をご覧になり、この女性を高く評価された。
女性にとっては、献金と生活が表裏一体であり、ただの施しではなかった。むしろ、彼女の命がかかっていたとも言える。
私たちの献身も同じようでありたい。賜物があるとかないとかではなく、持てる全て、生活、人生、何より自分自身を主の前に捧げ差し出しているか。つい保身に回りそうな自意識である。しかし、神に信頼し、神自身に守っていただくほど、安心な護身術は他にないのである。