マルコ7

マルコ7、レビ23-24

「そこで、イエスはその人だけを群衆の中から連れ出し、ご自分の指を彼の両耳に入れ、それから唾を付けてその舌にさわられた。」マルコ7:33

イエス様は、私たち一人一人と個人的な関係を持つように願ってくださる。この耳の聞こえない人を癒す時も、大勢の中ではなく、「その人だけを群衆の中から連れ出し」(英語ではset aside)て向き合ってくださった。
パリサイ人が律法を文面だけで守っているのとは異なり、そこには神の深い愛があった。もちろん、神様がもともと掟を与えてくださったのは、機械的に守る規則としてではない。さまざまな祭りの掟がレビ23章に書かれているが、どれも神を愛するため、神との関係を強くするため、仕事の手を止めて神に思いを集中するためであった。この趣旨を忘れてしまう時、神の愛も同時にないがしろにしてしまうのである。

働き人として仕える時に、つい大きな問題の処理に目を奪われがちである。しかし、まず一人一人の人生がどれほど大切で価値のあるものかをいつも覚えておきたい。イエス様は、全世界を救うというミッションがありながらも、私たち一人一人を大切にして向き合ってくださったのだから、その足跡に少しでもならいたいのである。