ヨハネ5
「そこに、三十八年も病気にかかっている人がいた。」ヨハネ5:5
袴田さんの無罪判決が出ました。冤罪だと言われてからも長い年月がかかり、事件から60年近くを経ての判決でした。
お姉さんの笑顔が印象的でした。
ところが、ご本人は判決を聞いても自身のこととはピンとこないようでした。長年精神の極限状態を経験した人なのだと、改めて考えさせられました。
38年間ベテスダ池のそばにいた人も、自分が癒されるとは思えなくなっていました(「良くなりたいか」と聞かれた後の返答、7節)。
癒された後に尋ねられると、誰が癒してくれたのかわかりませんでした(13節)。
後になってイエス様だと知ったこの人は、その時に救い主をはっきり知ることができました。
私たちも、イエス様の救いを知りながらピンと来ていないところがあるかもしれません。長年の自己中心的な歩みのせいであったり、肉の習慣に引きずられていたり、いろんな原因があるでしょう。
救いと罪からの解放ということの大きさをじっくり思い巡らし、味わい、感謝を新たにする秋になりますように。
祈り:神様、あなたの救いがぼんやりとしているところがあるなら、その意味がよくわかるように助けてください。もうわかったつもりでも、さらにその素晴らしさと主の愛の大きさに気づかせてください。アーメン