Ⅱコリント11

「もし誇る必要があるなら、私は自分の弱さのことを誇ります。」Ⅱコリント11:30

パウロの通った苦難が、この章の中に具体的に列挙されています。

「労苦したことはずっと多く、牢に入れられたこともずっと多く、むち打たれたことははるかに多く、死に直面したこともたびたびありました(23節)」と始まり、

・ユダヤ人から39回(限度ぎりぎりの)むちを受けたことが五度
・ローマ人にむちで打たれたことが三度、石で打たれたことが一度
・難船したことが三度、一昼夜にわたり海上を漂流
・(旅での)川の難、盗賊の難、同胞から受ける難、異邦人から受ける難、町での難、荒野での難、海上の難、偽兄弟による難

「 労し苦しみ、たびたび眠らずに過ごし、飢え渇き、しばしば食べ物もなく、寒さの中に裸でいたこともありました(27節)」と、肉体には数えきれないほどの苦難がありました。

それと並んで、霊的な労苦がありました。
「日々私に重荷となっている、すべての教会への心づかいがあります。 だれかが弱くなっているときに、私は弱くならないでしょうか。だれかがつまずいていて、私は心が激しく痛まないでしょうか(29節)」と、牧会の苦労を方っています。

霊的な労苦は、肉体の労苦と並ぶかそれ以上に存在します。

つまずく時は、それぞれに言い分があるでしょう。
牧会者や兄弟姉妹の不完全さ、足りなさに腹立たしく思うこともあるでしょう。
しかし、このクリスマスに、様々な困難を覚えつつ福音宣教に仕える、全国の牧師、伝道者、リーダー、クリスチャン一人一人を覚えて祈りましょう。

主にある愛と忍耐に立って祈る人に、主の祝福と喜びが格別に注がれますように。

祈り:神様、様々な形で困難の中にある働き人やクリスチャンに、あなたの慰めと励ましが豊かにありますように。大きな悩みの中にある教会、僻地や被災地にある教会とそのメンバーを力付けてください。私が集う教会の一人一人にも、主にある深い喜びがありますように。アーメン