投稿

詩篇76

「まことに 人の憤りまでもがあなたをたたえ   あなたは あふれ出た憤りを身に帯びられます。」詩篇76:10 数日前、歯科で詰め物を取り替える治療を受けました。ところが詰め物が合わなくて隣の歯が圧迫され、痛みと不快感を覚えつつ連休を過ごしています。 なぜこの時期に予約を入れたのだろうか?なぜすぐに違和感を覚えなかったのだろうか?などと悶々としています。 歯の不調だけでもこんなに影響が及ぶのですから、不慮の事故や災害に巻き込まれて人生が変わった人の思いはいかばかりでしょうか。 「人の怒りは神の義を実現しないのです(ヤコブ1:20)」とあります。 私たちが怒りに任せて感情をぶちまけても、それは神のみ思いではありません。 しかし、そんな人の憤りまでも、「神をたたえ」神が「身に帯び」てくださるのです。 それは、私たちがどんなに激しい感情で祈っても、神は拒絶されず受け入れてくださるということだと言えます。 「こんなことを祈ってはよくない」「神に怒りをぶつけてはいけない」と思っていませんか。 天のお父さんである主に、どんなことでもお話ししましょう。主は耳を傾けておられます。そして、み前に心を注ぎだすことから、私たちの癒しと回復も始まります。 祈り:神様、私は______のことで心が騒ぎ、憤りを覚えています。あなたの慰めと回復が必要です。助けてください。 信仰の友である兄姉のためにもお祈りします。____さん、____さんの状況に、あなたが涙をぬぐい、葛藤を平安に変え、人の知恵を越えた解決を与えてください。どうか優しい主の手とねぎらいを、その人たちが感じることができますように。アーメン

詩篇75

「まことに 神こそさばき主。 ある者を低くし ある者を高く上げられる。」詩篇75:7 イエス様も言われました。 「心の貧しい者は幸いです」(マタイ5:3) 「自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされます(マタイ23:12、ルカ14:11) わかっているのに、弱い私たちです。 家庭や教会で自我が出てしまい、自分こそ正しいような言動をしてしまうことがあります。逆に、いつも抑圧を覚え、ストレスをためてしまうこともあります。 しかし、人を高くしたり低くしたりするのは神ご自身です。 神が私を抱いて持ち運んでくださるのですから、自分の感情のアップダウンに任せなくても大丈夫です。 神様のみわざを驚き仰ぎ見る主の民の一人として、今日もこの地上で生かされています。 祈り:神様、些細なトラブルや悔しさに思いが奪われることがないように、心を守ってください。裁く思いや批判の思いから、私の心や教会を守ってください。いつも主が御手で治めてくださることに感謝します。アーメン

詩篇74

「忘れないでください。 あなたに敵対する者の声を あなたに向かい立つ者どもが 絶えずあげる叫びを。」詩篇74:23 親しい友人が、以下のような引用を送ってくれました。 「私たちが住む世界は、私たちにこう言っています。 ・パフォーマンス+達成感=アイデンティティ ・ステータス+獲得したもの=安心感 ・外見+称賛=誠実さ これらは本当ですか? ...いいえ。私たちの魂に満足をもたらすのは、成功ではなく目的です。神様からの目的です。 (Edomond Chan、和訳)」 私たちが住む世界の価値観は、私たちに叫びます。「もっと!頑張って!成し遂げて!名声を得て!」と。 しかし、神の価値観に反するなら、それは神に敵対する者の声です。 知らず知らずに、私たちが、そして教会が、その声に従ってしまうことのないように。 祈り:神様、あなたの教会は、この世の中にあってこの世のものではありません。どうか塩気のきいた歩みができますように。教会の中の価値観がいつも主に喜ばれるもので満ちますように。喜ばれないものがあるなら、主が調べ精錬してください。アーメン

詩篇73

「この身も心も尽き果てるでしょう。 しかし 神は私の心の岩 とこしえに 私が受ける割り当ての地。」詩篇73:26 「天ではあなたのほか だれをも望みはしない  地上では あなたのほか だれをも望はしない...」で始まる賛美の歌詞は、25・26節から取られています。26節はコーラス部分です。 改めてじっと思いめぐらすと、不思議な気がします。 私の「身も心も尽き果てる」、神が「心の岩」なのはともかく、 神は「とこしえに私が受ける割り当ての地」だと言い切るアサフの信仰は、すでに十字架による永遠のいのちを確信しているようです。 そして、すでに十字架のあがないを聞いて知っている今日の私たちは、彼以上に福音の恵みを味わい確信しているだろうか、と問われます。 「見ずに信じる者は幸いです」と言われた主の恵みは、過去も現在も未来も、変わることがありません。 祈り:神様、あなたは「とこしえに 私が受ける割り当ての地」であるお方です。今日もあなたを何より、誰より頼ることができますように。偶像となりがちなものを心から除き去り、人の評価でなくあなたのまなざしを求めることができますように。アーメン

詩篇72

「ほむべきかな 神である主 イスラエルの神。 ただひとり 奇しいみわざを行われる方。 とこしえにほむべきかな その栄光の御名。 その栄光が全地に満ちあふれますように。 アーメン、アーメン。 エッサイの子ダビデの祈りは終わった。」詩篇72:18~20 詩篇第2巻の最後は、主への賛美と「ダビデの祈りは終わった」という文言です。 ダビデの詩は、もちろん詩篇の他の箇所にも出てきています。 それでも、「アーメン、アーメン」と一つ一つの祈りに心合わせ、それを重ねています。 私たちも同じです。共に祈り、「アーメン、アーメン」と心合わせることに、クリスチャンが一人ではなく主の共同体として歩んでいることの意味を覚えます。 信仰生活は一人で完結するのではありません。少し面倒に思えても、信仰者の集まりがどれほど意味のあるものか、じっくり考えてみたいと思います。 祈り:神様、信仰の友の祈りに心合わせ「アーメン」と言える恵みに感謝します。私が祈る時、共に祈ってくれる人たちの存在を感謝します。アーメン

詩篇71

「年老いたときも 私を見放さないでください。 私の力が衰え果てても 見捨てないでください。」詩篇71:9 年を重ねた自分を想像してみてください。体力がなく、足も弱く、ばりばり働くこともない自分。 世の中は、引退した人のことを忘れるかもしれません。 しかし、神様は決して忘れることがありません。 年を重ねたからこそ、いっそう主の恵みと守りの経験を通り、確信を持つことができます。 ダビデも 「神よ あなたは私の若いころから 私を教えてくださいました。 私は今なお あなたの奇しいみわざを告げ知らせています。(17節)」 と、若い頃も今も変わらない主の真実を歌います。 「年老いて 白髪頭になったとしても 神よ 私を捨てないでください。 私はなおも告げ知らせます。あなたの力を世に。 あなたの大能のみわざを 後に来るすべての者に。(18節)」 とも述べます。何歳になっても、主の素晴らしさを後世に伝えるという使命は変わりません。たとえ病気であっても、寝たきりになっても、クリスチャンは生涯神に愛され、霊的な歩みでは現役だと、聖書が保証してくれています。 祈り :神様、何歳になっても使命のある、価値ある存在だと保証してくださり、感謝します。 高齢の愛する兄姉である___さん、___さんを祝福してください。 そして___さんの父親、___さんの母親...がキリストに出会うことができますように。あかしする兄姉を励ましてください。彼らが、天国の望みをこの地上でも一日も早く体験できますように。アーメン

詩篇70

「神よ わたしを救い出してください。 主よ 急いで私を助けに来てください。」詩篇70:1 詩篇のダビデの祈りは、同じようなことが繰り返されていると感じます。 それでよいのだと思います。 私たちの思いは、同じ傾向にありますし、日々同じようなことを考えます(思考が堂々巡りをすることもあります)。 急に整理がついた、解決したということもあれば、長期にわたって祈り続けることもあります。 詩篇がダビデの同じ願いをそのまま残していることに、かえってほっとします。 しかも70篇は「記念のために」と副題がついています。 神が「私の助け 私を救い出す方(5節)」という信仰告白をしながら、たゆまずあきらめず祈り続ける信仰は、自身や民族の記念となり、信仰者の姿勢の記念ともなっています。 祈り:神様、私が同じような祈りをしていても、あなたが疎ましく思われず聞いてくださる恵みを感謝します。祈りこそがあなたとの会話であり、私の人生の一歩一歩の記念碑となっていくことを覚えます。新しい週も、一日の初めと終わりに祈りを置くことができますように。アーメン

詩篇69

「心の貧しい者たちよ 見て喜べ。 神を求める者たちよ あなたがたの心を生かせ。」詩篇69:32 ダビデの祈りです。彼の心は、深い泥沼に沈むような、水が喉にまで入って窒息するような状況です。 理由もなく憎まれ、断食して祈ると笑い者になる...強いストレスと嘆きに押し潰されそうな状態です。 彼は祈ります。 「私を泥沼から救い出し 沈まないようにしてください。 私を憎む者どもから 大水の底から 救い出してください。 奔流が私を押し流さず 深い淵が私を吞み込まず 穴が私の上で口を閉じないようにしてください。(14~15節)」 そして、 「心の貧しい者たちよ 見て喜べ。 神を求める者たちよ あなたがたの心を生かせ(32節)」と励ましています。 ストレスにさらされる中、神に助けを求める人たちに神は遠くあられません。 主はダビデの「心を生かせ」の言葉どおり、励まし生かしてくださる方です。 今日も主は、心の貧しい者に耳を傾けてくださいます。 祈り:神様、あなたの助けにより頼みます。ストレスと重圧の中で働いているビジネスマンや主婦を励ましてください。 大きな問題や危機にある教会の牧師たちを覚えてください。その重荷をすべてキリストが背負い、水が喉に入って溺れるような状態からお守りください。アーメン